徐々に僕は君色に染まっていく
~キーンコーンカーンコーン~
「じゃぁ、各自解散!」
けだるそうな担任の声で長い一日が終わった
『荻野、また明日!』
「おう!今日は部活ないのか」
僕の入ってるカメラ部は週3で活動する
だから今日はないのだ
「佐々木君、じゃぁね」
『うん。ばいばい』
そういって教室を足早にでた
柔らかく優しい風が僕の頬をなでた
下を見ると雑草も心なしか気持ちよさそうにしていて
なんだか可笑しかった
写真が撮りたい
この気持ちを此処におさめたい
今考えればもう少し周りに
耳をすませればよかったのかな
だって、本当は僕には聴こえてた
風からの悲惨な忠告が・・・
もう、ひきかえすことなんてできやしないんだ