月下の恋文

小さなキミ…

キミの小さな背中を守りたくて…

その今にも折れそうな身体を抱き締めた


キミは小さく、小さく震えながら涙を耐えて僕から逃れようとする


大丈夫だよ。大丈夫…。

知っているよ…。

キミが、優しさに愛される事に慣れていないことを。


ぬくもりが欲しくてたまらないのに、


『大丈夫…大丈夫だよ』

ずっと、ずっとこのまま抱き締めて離したりなんかしない。


キミの小さな鼓動をただ守りたくてしかなかない…


ボクの心音と君の心音がかなさって、一つになっていく……



『ずっと側にいるよ。キミがどんなに涙を流して、罪に苦しんだとしても、僕等はずっと一つなんだ…』



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