REAL HOPE Ⅱ
「行く…」
そう呟いた私をハルマは馬鹿にするわけもなく、
「じゃあ行こうか」
バイクのキーを手に取った。
……………………
「何だよ。やっぱ来たんじゃん」
アメを頬張るツカサがレツを見ながら言った。
やっぱり?
やっぱりとは何さ…
私は来ちゃ行けないって?
私はお呼びじゃありませんってか?
そのツカサの言葉に、レツはピクリとする事もなく
もはや今来た私に振り返る事もなく…
目の前のバイクをいじっている。