REAL HOPE Ⅱ
私から上半身を少しだけ離したレツは、自分の着ていた黒いシャツを脱ぎ捨てた
レツの一つ一つの動作が私の鼓動を変化させる
加速したりゆったりさせたり、それが彼の仕草しだいで全てが左右されるから不思議だ。
レツの匂いがする。
優しくて温かい匂いが
オデコ、ほっぺた鼻先
少しずつキスの雨がふりそそぐ
「……んっ…」
絡み合う舌が…唇がびっくりするぐらい熱くて
私じゃない私の声が口から漏れる