REAL HOPE Ⅱ
「もお梅雨だな」
ザァーザァー降りしきる雨を見つめながらツカサが呟く
何処かではゲロゲロとカエルの鳴き声
倉庫の中にでもいるのだろうか。
「こんちわーっス!!」
入口の近くで突っ立っていた私達二人に、入ってきた面子達がニコニコと挨拶をした。
「お前らびちょびちょじゃねーか」
「いきなり降ってきたんでまぢヤバイっすよ」
ジャンパー ズボン メット バイクから水滴がポタポタと滴る彼らは
本当にびちょびちょだ。
「大丈夫?」
心配そうに見つめると、一番手前の金髪が
「あははっ大丈夫ですよ」楽しそうに笑った。