REAL HOPE Ⅱ
「これから毎日雨なのかなぁ」
「そうみたいっすよー」
金髪少年シュウトは、ブルブルと犬みたいに頭を振ると
水滴をそこらじゅうに撒き散らしている…
「ちょっと冷たいー!!!」
その水滴が、私の制服にてんてんとシミをつくる。
「うわっすいません!」
シュウトはまぢで焦ったように私に駆け寄るから、ついフッと笑ってしまった。
ニャー
そんな時聞こえた何かの音
「本当すいません!大丈夫ですか?」
「ねぇ、今何か聞こえなかった?」
「へ?」
ニャー ニャー
やっぱり何か聞こえる