REAL HOPE Ⅱ
ゆっくりと閉じていく彼女のマブタ…
さっき触れた瞬間感じた体温を確認するように、一度オデコへ手をあてる。
いつからだったんだろうか、気がつかなかった俺は心底馬鹿だ
ジュンの額はひどく熱かった。
そして緩められたネクタイとワイシャツの間から見える赤い跡
俺はそっとネクタイを取ると、ワイシャツのボタンを二つ開けた。
「……っ…」
酷く腫れたミミズばれは、何度もこすったのだろう…まだ生々しく傷口が開いている
俺はグッと拳を握りしめた。
自分の無力さ、情けなさを悔やむかのように……――――