REAL HOPE Ⅱ



「ジュンちゃんおつかれー、暑かったでしょ?」



助手席に座るハルマは、夏を感じさせないほどの爽やかさをかもし出していて



「暑い」なんて言葉が口から出るのが不自然なほどだ。



「うん暑かったー」



「倉庫行ったらアイスあるからね」と言ったハルマは、後ろを向いていた体を前に向きなおす。



クーラーが効いた車内は、凄く心地よくて

何より皮のシートがヒンヤリと冷たくて気持いい


「レツ寝てるの?」



私はシートに深く座り直すと、隣で瞳を閉じているレツの腕をちょんっと触ってみた。





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