REAL HOPE Ⅱ
「こ…こんにちは」
グレーの特攻服。雅龍の総長リキトさんだ
リキトさんはハリネズミのような頭を下げると、無邪気な笑顔を私に向ける。
「それじゃあ俺は失礼します」
「あぁ、」
そっと立ち上がったリキトさんは、私の前を通る時 軽く会釈をして部屋を出ていった。
今日の暴走は雅龍と合同なのか。
そりゃそうだよね
レツ様の誕生日だもんね
「ジュン。こっちこい」
まっすぐな瞳、低音ボイスが私を引き寄せる。
「今日は俺と一緒に総一郎の車だ」