REAL HOPE Ⅱ
そんな私を見た矢沢は意味ありげにあの胡散臭い笑みをこぼすと
「じゃあもういいや」
………―は?
いきなり私の両腕を掴んで壁に押し当てた矢沢
何こいつ。まぢでなんなの!!
捕まれた腕はびくともしなくて、目の前の矢沢は何だか気味が悪い
「ねぇ村田さん、俺のもんになってよ」
「は?」
何言ってんのこいつ…
頭おかしいの!?
夕焼けに染まりだした廊下には、外で部活をする運動部の声が届いてくる