REAL HOPE Ⅱ
せっかく友達になれたのに…
もう人と別れなんてしたくないのに…
「ジュン」
涙をボタボタ垂らす私の肩にレツが腕を置く
「別に総一郎と永遠の別れなわけじゃねぇ、会おうと思えばいつだって会える」
そう言ったレツの声は、少しだけ寂しそうで
寂しいのは私だけじゃないんだ
さっき私に冷たく言いはなったのは、総ちゃんが困るって分かってたから
よく考えたら、私より長い間総ちゃんと過ごしてきたレツが悲しくない訳がない
それなのに、さっきまで騒いでいた自分が情けなく思えた。
「ジュンちゃん、」
もう一度総ちゃんが口を開く
「俺の運転につき合ってくれて、いつも楽しい話しをいっぱいしてくれて、俺と友達になってくれて………ありがとう。」