REAL HOPE Ⅱ

ハッピーバースデー




レツのバイクで着いた先はもちろんレツの家



相変わらずでかい住宅は、もうすでに電気が消されていて皆が寝ている事を表している。



レツはいつものように私の手を引くと、大きな玄関を開けて入っていった。



「おじゃましま―す」


いくら家族の方々が寝てるとは言えど、挨拶は常識なわけで小声で呟く私だけど



レツがドンドンと大きな音をたてて階段を上るからまるで意味がない。



「ちょっと、もう少し静かにのぼりなよ」



いくら自分の家だって、こんな夜中に音たてたら迷惑だ




「別に起きやしねーよ」


いや、絶対迷惑だ…





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