REAL HOPE Ⅱ
グイグイと壁に押さえつけられている腕を引っ張るけれど、びくともしない…
矢沢の息が私の頬をかすめていて、何だか気持ちが悪くなってきた。
そもそもこいつはカッコイイのか?
とにかくイケメンなレツ
完璧な男ハルマ
馬鹿だけど顔は良いツカサと毎日いるせいか、そこらへんの男なんて目に入らない
それに何よりこんなナルシストお断り
そもそもこいつなんてレツの足元にも及ばない!!
レツを矢沢にこいつ呼ばわりする筋合いもない!!!
ムカムカしてきた気持ちを表すかのように矢沢を睨み付ける。
そんな姿を見てくすっと笑った矢沢は私に足を絡ませると、私の両腕を左手に持ち変えて、右手で私のアゴのラインをなぞった