REAL HOPE Ⅱ
「ジュン」
オロオロしていた私の腰周りは、レツによって引き寄せられ
グイッと顔がドアップになる。
「ありがとう。」
やっぱりこの男は分かりにくい
だけど私には分かるんだ。
いつもより少しだけ細められた瞳
少しだけ上げられた口角
そして……………
「すげぇ 嬉しい」
とびっきり甘い声が私を包むから…
レツは私に付けてくれと言ってネックレスを手渡す。
筋ばった男らしい首筋によく似合うネックレス
私は、レツを満足気に見つめると、ニコッと笑って
「レツ、誕生日おめでとう」
もう一度ありったけの気持を込めて呟いた
「ありがとう」