REAL HOPE Ⅱ



「ところで、何でまだ学校にいたの?」



「保健室でサボってたら寝過ごした」



どうやらミサキは、まだみきちゃんを誘惑しているらしい



「助けてやったんだし、今度何かおごれよ」そう言った顔はいつもの憎たらし顔付きで



さっきチラッと見えた寂しそうな横顔は、私の見違えだったのかな…




「300円までねっ」




そう言ってバシッと叩いた背中は、大きくて男らしい。




「300円かよ」




フッと笑った横顔は、紛れもなくミサキだった。




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