REAL HOPE Ⅱ
「行くか?」
後ろでは雑誌を閉じたパタンという音が聞こえて、レツが私の腰へと腕を回す
「どこに?」
まだ夜ご飯には速い時間帯だ。私の腹の虫だって鳴っていない…
「花見」
「えっ!!本当!!?」
「あぁ」
レツの方へと振り返っると、レツが腰を寄せていたせいか顔がやたら近い
普段はドキドキしている所だけど、今はそれどころじゃないぐらいテンションが上がって
「行く行く行く!!!」
私の瞳はよっぽどキラキラでもしていたんだろう
レツが私の前髪にふれると、嬉しそうに骨格を上げた。