REAL HOPE Ⅱ
「行って何すんだ?」
うっすら目を開けたレツが私の髪にさらりと触れてくすぐったい
「行ってみたいだけ」
ツカサの訓練指導も見てみたいし、暴走隊の倉庫がどんななのかが見たい
「しょうがねぇな」面倒くさそうな声をだすけれど、優しいレツは私を連れて行ってくれるって分かってる
「ハルマも行こっ」
「ジュンちゃんに頼まれたら、行かないわけにはいかないなぁ」
……………………
ここはなんだかガチャガチャウルサイ
きっとこれはバイクを修理している音なのだろう、車越しでも分かるくらいのボリュームだ
レツの後き続いて私も車を下りると、いち早く近くにいた面子が頭を下げた