REAL HOPE Ⅱ



店から出てきたハルマの手には、やっぱりあの店の小さい紙袋




私は急いで二人の後を追うように、人混みにまぎれる。



辺りはいつの間にか静かになっていて、



高級マンションやら構造ビルが立ち並ぶ中



ハルマ達は一つの綺麗でどでかい建物へと進んでいく



回りは南国っぽい植物や噴水。

私はその高さを確認するように上に首をむけると…



「HOTEL a.r.m」と書かれた金色で綺麗なアルファベット文字をとらえた。




「…ほ…ほてる……」




知ってる…だってここ、全国的有名な高級チェーンホテルだ



再び視線を戻した先には、今まさに入っていったハルマとお姉さん


その時見えたハルマの横顔は、やっぱり甘いマスクで



だけど…どこかいつもと違うふうに見えた。





< 69 / 306 >

この作品をシェア

pagetop