REAL HOPE Ⅱ
店から出てきたハルマの手には、やっぱりあの店の小さい紙袋
私は急いで二人の後を追うように、人混みにまぎれる。
辺りはいつの間にか静かになっていて、
高級マンションやら構造ビルが立ち並ぶ中
ハルマ達は一つの綺麗でどでかい建物へと進んでいく
回りは南国っぽい植物や噴水。
私はその高さを確認するように上に首をむけると…
「HOTEL a.r.m」と書かれた金色で綺麗なアルファベット文字をとらえた。
「…ほ…ほてる……」
知ってる…だってここ、全国的有名な高級チェーンホテルだ
再び視線を戻した先には、今まさに入っていったハルマとお姉さん
その時見えたハルマの横顔は、やっぱり甘いマスクで
だけど…どこかいつもと違うふうに見えた。