REAL HOPE Ⅱ
レツは、その私の発言に無言で睨み付けている
「だって…ハルマがキレイなお姉さんといたから気になって…」うつむきながら鞄を握りしめた私に
「…ハァ」
本日二回目の溜め息を浴びせた。
「あいつはあいつの事情があんだ。女ぐらいいんだろ」
そうですよね…そうでした。
プライバシーを探索した私が間違いでした…
「帰るぞ」
腕を引いたレツは、さっさと歩き出すと
私の右手のショップバックを持った。