REAL HOPE Ⅱ



レツは、その私の発言に無言で睨み付けている



「だって…ハルマがキレイなお姉さんといたから気になって…」うつむきながら鞄を握りしめた私に



「…ハァ」



本日二回目の溜め息を浴びせた。



「あいつはあいつの事情があんだ。女ぐらいいんだろ」




そうですよね…そうでした。


プライバシーを探索した私が間違いでした…



「帰るぞ」




腕を引いたレツは、さっさと歩き出すと


私の右手のショップバックを持った。





< 72 / 306 >

この作品をシェア

pagetop