REAL HOPE Ⅱ



「わるい。俺ちょっと出てくる」



いつの間に電話を切っていたのか、私達のやり取りを見ながらクスクス笑ったハルマが言った。



「あぁ。」



レツはあっさり返事をするけど…



ハルマが気がかりな私は、「え、あ…う…ちょっとまっんんん~!!!」



ちょっと待って!そう言おうとした私の口を

レツが大きな手のひらでおおう。




「ッんんん~!!!」


はーなーしーてー!!!


一生懸命もがくけど、レツの手はとれなくて


「気にすんな。行ってこい」



「あぁ…行ってくる」



不自然な私とレツの行動を気にしながらも

ハルマは出掛けて行った





< 80 / 306 >

この作品をシェア

pagetop