REAL HOPE Ⅱ
「わるい。俺ちょっと出てくる」
いつの間に電話を切っていたのか、私達のやり取りを見ながらクスクス笑ったハルマが言った。
「あぁ。」
レツはあっさり返事をするけど…
ハルマが気がかりな私は、「え、あ…う…ちょっとまっんんん~!!!」
ちょっと待って!そう言おうとした私の口を
レツが大きな手のひらでおおう。
「ッんんん~!!!」
はーなーしーてー!!!
一生懸命もがくけど、レツの手はとれなくて
「気にすんな。行ってこい」
「あぁ…行ってくる」
不自然な私とレツの行動を気にしながらも
ハルマは出掛けて行った