REAL HOPE Ⅱ
パタンっと、ドアが閉まったのを確認すると
レツは口から手を離して、当たり前みたいに
目の前の雑誌を読み出した。
「ちょっと何すんの!!」
「余計な事しようとしたろ」
余計な事って!!
まぁ…確かに余計な事かもしれないけど…
だってハルマが心配だし
あの瞳が
なんだかほっとけなくて
ブゥっとむくれる私を、オールシカトする私の彼氏は
煙草でも吸いに行くのか、私を置いて部屋を出ていく
レツのばーか!!
私が後ろで、あっかんべーをしていた事は
きっとバレていないはず。