REAL HOPE Ⅱ



もうバカみたいに絡んでくる奴や


ナンパしてくるウザったい奴なんていない。



だって皆知っているから…



ここの人達は、私がレツの女だと分かっているから。


そのかわり向けられるのは…不思議なほどに興味な視線




「ねぇ、あれレツさんの彼女だよね?」




「なんで一人でいるんだ?」




「レツさんも来るってことかなぁ」




回りの人達がザワザワしてくれるから…さっきの事を忘れられる。



無駄な事を考えなくてすむ。




虚しさなんて忘れられる。




「え、ジュンちゃん?」



後ろから聞こえてきた、聞き慣れた声



私が後ろを振り返る前に腕が掴まれた




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