幕末仮想現実(バクマツバーチャルリアリティー)
「キャー!」
始まったぁ。行ってみるしかないっ!
「一人も逃がすなっ!」
どどどっ!カシャンっ!カシャンっ!ずばっ!
「おりゃー!」
「うっ!」
ひゃ〜っ…。
こ、怖いっ。
っ!誰か出てきた。
「うっ…」
右肩から血が出てる…。
っ!稔麿さんっ!
うそっ!稔麿さんだーっ!
いやだ、いやだっ。
あたし、どうすればいいのっ。
あーん、手を貸してあげたいのに、支えになってあげられないっ。頑張って逃げてっ、稔麿さんっ!
「はぁ…、はぁ…。もうちょっとじゃ」
頑張ってっ。あ、あそこに長州藩邸って書いてある。
「吉田さん!」
良かった、門番が気づいてくれたっ。
稔麿さん、助かった。
「池田屋に…、新選組が…」
「新選組がっ!?」
「会合がばれちょったらしい…。はぁ…」
「わかりました。吉田さんは中で傷の手当を」
「僕は、池田屋に戻る」
え?
「ここの門を閉めて下さい。池田屋から逃げ込む者を一人たりとも入れないように」
「吉田さんっ」
「頼んだ」
「吉田さんっ」
「僕に構うなっ!門を閉めろ!」
「…」
稔麿さんはまた右肩を押さえながら、池田屋に戻って行く…。
門番は、稔麿さんの後ろ姿を見つめ、唇を噛み締め、拳をグッと握りしめた後、バッと門の方を振り返った。
「閉門〜!」
どうして…。
始まったぁ。行ってみるしかないっ!
「一人も逃がすなっ!」
どどどっ!カシャンっ!カシャンっ!ずばっ!
「おりゃー!」
「うっ!」
ひゃ〜っ…。
こ、怖いっ。
っ!誰か出てきた。
「うっ…」
右肩から血が出てる…。
っ!稔麿さんっ!
うそっ!稔麿さんだーっ!
いやだ、いやだっ。
あたし、どうすればいいのっ。
あーん、手を貸してあげたいのに、支えになってあげられないっ。頑張って逃げてっ、稔麿さんっ!
「はぁ…、はぁ…。もうちょっとじゃ」
頑張ってっ。あ、あそこに長州藩邸って書いてある。
「吉田さん!」
良かった、門番が気づいてくれたっ。
稔麿さん、助かった。
「池田屋に…、新選組が…」
「新選組がっ!?」
「会合がばれちょったらしい…。はぁ…」
「わかりました。吉田さんは中で傷の手当を」
「僕は、池田屋に戻る」
え?
「ここの門を閉めて下さい。池田屋から逃げ込む者を一人たりとも入れないように」
「吉田さんっ」
「頼んだ」
「吉田さんっ」
「僕に構うなっ!門を閉めろ!」
「…」
稔麿さんはまた右肩を押さえながら、池田屋に戻って行く…。
門番は、稔麿さんの後ろ姿を見つめ、唇を噛み締め、拳をグッと握りしめた後、バッと門の方を振り返った。
「閉門〜!」
どうして…。