幕末仮想現実(バクマツバーチャルリアリティー)
宍戸刑馬参上
それから、藩から停戦交渉の正使に任命された高杉さんは、伊藤さんを連れて、四国連合艦隊との交渉にあたる事になった。
高杉さんって、本当、藩に頼りにされてるんだよね。
ただ一つ、高杉さんが正使として藩代表になるには、高杉家より、もっといい家柄が必要みたいで、筆頭家老の宍戸家の養子という事にして行く事になった。
でも、高杉さんは、いまいち、この役目は好きじゃないみたい。
だって、この前まで、攘夷、攘夷って、戦ってたのに、敵に頭を下げて降伏して、講和しに行かなきゃいけないんだもん。
だもんで、自分のこの状況を、
「こりゃ、桂馬の横っ飛びじゃな」
なんて言って、名前を
『宍戸刑馬』
ってつけちゃった。
ふざけてるぅ。
そして、その『宍戸刑馬』さんの、
「織田っ、ついて来いっ」
の一言で、あたしも何故か、この交渉に立ち会ってる。
しっかし、高杉さんのこの格好。どうにかなんないの〜。
くっ、くくっ、くくくくっ。
もう、笑わずにいらんないっ。
なんか、聖徳太子がキメキメで夜遊びにでも行くみたい。
なんか、すっごい奇妙というか、奇抜というか。
でも、高杉さん、この格好は気に入ってるみたい。
「織田がそれだけ笑うんなら、西洋人もきっとおかしいじゃろう。ま、手段はどうあれ、相手に衝撃を与えりゃええんじゃ」
だって。
とにかく、第一回目の四国連合艦隊との交渉が始まった。
けど、いきなりつまづいちゃったみたい。
あたし、英語もうちょっとやっときゃ良かったなぁ。
だったら、こういう時、通訳抜きで相手が言ってることがわかったのに。
通訳の伊藤さんが言うには、高杉さんが差し出した『講和書』は、攘夷についての釈明をしているだけで、降伏するとも何とも書いてない。
長州は負けたんだから、謝罪状を持って来ないと、交渉には応じられないって、言ってるらしい。
そりゃまあ、そうだよね。謝ってくれなきゃ、許してやろうって気にはならないよね。
「それでええんじゃ」
は?なんで?高杉さん。
高杉さんって、本当、藩に頼りにされてるんだよね。
ただ一つ、高杉さんが正使として藩代表になるには、高杉家より、もっといい家柄が必要みたいで、筆頭家老の宍戸家の養子という事にして行く事になった。
でも、高杉さんは、いまいち、この役目は好きじゃないみたい。
だって、この前まで、攘夷、攘夷って、戦ってたのに、敵に頭を下げて降伏して、講和しに行かなきゃいけないんだもん。
だもんで、自分のこの状況を、
「こりゃ、桂馬の横っ飛びじゃな」
なんて言って、名前を
『宍戸刑馬』
ってつけちゃった。
ふざけてるぅ。
そして、その『宍戸刑馬』さんの、
「織田っ、ついて来いっ」
の一言で、あたしも何故か、この交渉に立ち会ってる。
しっかし、高杉さんのこの格好。どうにかなんないの〜。
くっ、くくっ、くくくくっ。
もう、笑わずにいらんないっ。
なんか、聖徳太子がキメキメで夜遊びにでも行くみたい。
なんか、すっごい奇妙というか、奇抜というか。
でも、高杉さん、この格好は気に入ってるみたい。
「織田がそれだけ笑うんなら、西洋人もきっとおかしいじゃろう。ま、手段はどうあれ、相手に衝撃を与えりゃええんじゃ」
だって。
とにかく、第一回目の四国連合艦隊との交渉が始まった。
けど、いきなりつまづいちゃったみたい。
あたし、英語もうちょっとやっときゃ良かったなぁ。
だったら、こういう時、通訳抜きで相手が言ってることがわかったのに。
通訳の伊藤さんが言うには、高杉さんが差し出した『講和書』は、攘夷についての釈明をしているだけで、降伏するとも何とも書いてない。
長州は負けたんだから、謝罪状を持って来ないと、交渉には応じられないって、言ってるらしい。
そりゃまあ、そうだよね。謝ってくれなきゃ、許してやろうって気にはならないよね。
「それでええんじゃ」
は?なんで?高杉さん。