ひたなみ

『実はな今日はちょっと… いや、かなり良い代物を持ってきてやったぜ』
『お前の言葉はどうも信用できん』
『何だその態度!見せてやらねえぞ!?』
『ウソつけ見せたくて仕方ないくせに』
『くっ!この3ヶ月で俺の中身を悟りやがったな…』
『良いからさっさと見せろ』
『まぁまぁ、あせるなよ~』

別にあせってなんかないが、これ以上グダグダしても仕方ないんで俺は青野の得意気な顔と動向をジトっとした表情のまま見ていた

青野のバカでかい財布から出てきたのは

『写真?』
『タダの写真じゃねぇ、この学校に今年入学した品原志乃ちゃんの生写真だ!』

そこには
大和撫子(やまとなでしこ)ここにアリ!
と言わんばかりの小柄で可愛いらしい女の子が友達とアイスを食べている写真だった

『へえ、こんな可愛い子がいたのか』
『知らない方が今じゃ少ねえよ!あとそこには写って無いが、志乃ちゃんの幼なじみもまたすげー可愛いらしいんだ!
この学校らしいがまだ志乃ちゃん1名しか追跡できてない』

そういうと更に数十枚の志乃ちゃん写真を俺に差し出してきた

さすが青野だ。
こういうことに関しての情報伝達速度はニュース番組の比じゃあ無い

だが
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