これからも君だけ
え?婚約ってどういう事!?
ていうかお父様達私を置いてどこに行ったの!?
「こ、婚約って…」
いつの間にか婚約させられていたらしい私、両親に勝手に婚約を決められていたらしい私の未来。
「陸さん、今日からよろくしお願いします」
目の前には完璧すぎるくらいスーツを着こなしたカッコ良い一条湊。
よろしくって…こんないきなりよろしく出来るわけないでしょ!!
「一条み…一条先輩はこれで良いんですか!?」
目の前の学園の王子にオドオドしながらも、婚約なんて聞いてないし!!って両親には怒りたっぷりで
思わずフルネーム呼び捨てにそしうになった言葉を修正する。
私は一年で、一条 湊は二年だから知り合いじゃないにしても、呼び捨てにするよりは先輩って呼ぶのが無難だったわけで
「先輩なんて呼ばず、名前で呼んで下さい」