これからも君だけ
「え、あ…はい…じゃあ湊君で良いですかね…」
なんて歯切れの悪い私の言葉にニコリと優しく微笑んでくれる。
いや、カッコ良い、カッコよすぎる。
こらは学園の女子生徒皆がトリコって噂も本当かもしれない…
「って!そうじゃなくて!婚約ってどういう事ですか!?」まるでノリツッコミみたいに大きな声を上げた私に
「ったく、うるせェ」
ん?
ドスの聞いた低くてくらいそんな声
周りをキョロキョロするけど、
この部屋には私と湊君しかもちろんいない。
「騒いだってしょうがねェだろ、もう決まった事なんだから」
え…
ちょっと待って…
「だいたい、俺との婚約に何の不満があるんだよ」
これって、誰が話してるの…?