これからも君だけ



この二つは同等の権利を持ち、そして常に対立をしている。





いや、正確に言えば対立をしているわけではない…





生徒会も風紀委員も立候補ではなく、全校生徒の中から投票で選ばれた生徒達がなるのだがそのため人気のある生徒が選ばれる事が多い。




だからなのか、生徒会に選ばれている人のファン派対風紀委員に選ばれたファン派に生徒達は別れてしまっている。





学園の生活の中心は生徒会と風紀委員を中心に回っており、しかしこの二つが混じり合う事はけして無い。






『ピンポンパンポーン』と軽快な音を上げ校内放送が流れる。






『生徒会執行部の皆さん、至急第4会議室に集まってください。繰り返します…』






そんな放送が流れ皆んなが廊下の方へと視線を向ける。






それは、第4会議室に行くためには必ずここの廊下を生徒会が通るから。





その目で一目見ようと皆んな集まるのだ。






「陸、呼ばれてるよ?早く行かなくて平気なの?」





「うん!行ってくる」





そしてなんと…私はこの学園の副会長をしている。





< 36 / 96 >

この作品をシェア

pagetop