これからも君だけ



「会長、今日はいきなり何の会議ですか?」





私の隣を歩きながらポケットに手を突っ込むその姿を皆んなが注目して見ている。





でも等の会長は全く気にする事はなくて、この普通とは言えない異様な光景にもう慣れているんだと思う。






「知らねェ、五十嵐の呼び出しだ」






「そうなんですか?」




首を傾け会長を見ると、会長は何故か私をジーっと見つめていて






「お前、いつもと髪型違うな」





「あぁ、コレ友達がやってくれたんです」





シュシュを指差しながらニコッと笑うと






「下ろせよ」





「え?何でですか?」





何でいきなりそんな事を…?



せっかく結愛ちゃんに結んでもらったのに。
結愛ちゃんは似合うって言ってくれてたけど…もしかして似合ってないとか?







「ぴょんぴょん動いてて邪魔」




じゃっ邪魔って!会長ひどい!!




しかも会長の口からぴょんぴょんなんて言葉が出てくるとは。






「ポニーテールはこういうモノなんです」






一つにまとめられた髪を片手で手繰り寄せて見せると、会長はどこか不機嫌そうに周りを見渡す。






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