これからも君だけ
近すぎるその距離に心臓がドキドキと音を上げる。
性格は難ありだけど、無駄にカッコイイ顔のせいでやけに緊張してしまって…胸が痛い。
「関係ない?」
色素の薄い瞳が私を捉えて絡まり合う視線。
首を傾げるようにして言われたその言葉はどこか甘味を帯て私に届く。
「お前は俺のだろ」
その瞬間まるで金縛りにでもあったかのようにカラダが硬直して、湊君の瞳に吸い込まれていく。
どんどん近付いてくる綺麗な顔も、キツく抱きしめてくる体温も…私を離してはくれなくて
「誰にも渡さねェよ」
そんな声が私の耳を支配した。