好きになるだけで・・・
私は彼女達に自分の過去を話した。
すべて・・・

「ごめんね・・・私何も知らないで聞いて・・・」
桜は涙でいっぱいになっていた。

芽衣も泣いていた。

「でもさ・・・嬉々はその人のこと今も好きなのか?」
 
慶が私に聞いた。

「ううん・・・もう忘れた・・・」


「思い出したくもない過去かな・・・」

私は涙目で言った。

あの時は本当につらくてつらくて・・・

もう・・・記憶から消したいくらいだった。

「そっか・・・」

慶は悲しそうに言った。


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