好きになるだけで・・・
取り戻す日常


あのあと慶は私を桜の家まで送ってくれた。


「ありがとう」


「ああ・・・俺は嬉々がもっと心をひらくまで待つつもり」


「何年かかるんだろう!!」


私は笑いなだら言った。


「いつまでも待つから」


「そっか・・・」


「じゃまたな」


「うん!明日ね」


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