甘い恋には遠すぎて
数日後、貴也さんからまたデートのリベンジがしたいと申し出があった。
けど……私の心は……
返事に迷っていると莉奈が
『どしたの?何を悩んでいるんだい?』
私の表情を鋭く見抜く。さすが…親友!!
『いや……貴也さんがさ、またデートしたいって……。』
言葉を濁している私に
『みや美……あのさ、今気になっちゃったりしてる人とかいるんじゃない?』
グサッ!お見通しってワケですね……。
もう隠しておけないと思い、素直にコクリと頷く。
『……やっぱり。』
なぜか沈黙の私達。
『あのさ、誰か聞いて……いい?』
でも、その相手を莉奈が知ったら、面倒くさいことに巻き込んでしまうかもしれない……。
三角関係っぽいじゃん。まぁ、私の気持ちは一方通行だけど。