甘い恋には遠すぎて


『莉奈……聞かない方がいいと思うよ。』


『な、なんで?!』


莉奈を面倒臭いことに巻き込んでしまうかもと説明すると、莉奈は親友でしょ?いつだって、みや美の味方だよ!
と言ってくれた。



『一臣さん……。』



『ハッ?何?どういうこと?一臣ってこないだのスカしてた人でしょ?』



『う、うん。』



私は、これまでのいきさつを説明しながら、麻由子が新しくバイトをはじめたという小さな喫茶店へ向かっていた。





『そりゃ、貴ちゃんにしたらショックな話しだよね……。』


『……うん。』



街は、既にクリスマス一色だった。


街路樹には綺麗なイルミネーションがキラキラと輝いている。


ショーウインドーにもクリスマスにぴったりなプレゼント用の洋服や雑貨が並んでいる。





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