甘い恋には遠すぎて
翌日、まだ熱はあったが、一臣がキチンとみや美ちゃんにチケットを渡したのか気になり、電話を掛けてみることにした。
『昨日、どうだった?』
『どうだったじゃねぇよ!お前、大丈夫なのかよ!』
『おぉ、なんとか生きてるよ。姉ちゃんも母ちゃんもいるし、飯も食えてるよ。』
てっきり、それはよかった!お大事にとか、労りの言葉が返ってくるかと思いきや
『じゃあ、死んでくれ!二日続けて、朝っぱらから起こしてくれるな。』
−ガ----ン……。
ま、まぁ、そりゃ休みの朝っぱらから起こされたら誰だって怒るか……。
7時だし。
でも気になる。
仕方ないもう少し待つか。
−−−−。
−−−−−。
−−−−−−−。
あぁ……気になる。