甘い恋には遠すぎて


その後、部屋で莉奈と温かいコーヒーを飲んだ。


莉奈は最後に「もうあんな事しない。ありがとう!」とだけ言って帰って行った。


俺は、なんだかちょっとだけ安心した。


一度きりの人生、後悔なしには生きていけねぇんじゃないかなぁ、人間て。


後悔したり挫折したり、いろいろ乗り越えて、また一回りも二回りも成長するんじゃないのかなぁ。


間違えることもあるさ……。


なんてカッコイイ事を言ってみたくなる俺。



さてさて、俺は自分の事を考えよう。


迫りくるクリスマスイヴにみや美ちゃんに告白すべく、まずは約束をとりつけないと♪



と、その前に背中だ、背中が痛ぇ……。


湿布でも姉ちゃんに貼ってもらおう。



断っておくが、俺は決してマザコンでもシスコンでもないんだぞ。




< 175 / 251 >

この作品をシェア

pagetop