甘い恋には遠すぎて
辺りが真っ暗になり、私はようやく一臣さんに近づき、道の端に寄せた。
だいぶ前に買った缶コーヒーを手渡し落ち着かせたところで、家まで送ることにしたが、逆に送られるハメになってしまった。
夏稀さんと一臣さんがどうなったのか一言も聞けぬまま……。
ただわかっていることは、一臣さんの姿を見る限りでは、二人はうまくいかなかったんだろう……。
安心……したような?なんともモヤモヤした気持ちを抱えながら眠りにつく事になった。