甘い恋には遠すぎて
第5章◆貴也side◆


俺は一臣とみや美ちゃんの姿を見かけた日から悶々とした気持ちを抱えたまま年明けを迎えてしまった。


明けましておめでとうなんて聞いても、ちっともめでたくねぇつ〜の。


あれ以来、みや美ちゃんにも一臣にも連絡していない。


やっぱりハッキリさせるには直接聞くしかないんだろうけど……。


なんでか躊躇う自分がいた。


なんとなくだが、返ってくる答えが想像できてしまうのが悲しい。


しか〜し、このままこんな気持ちのままいるわけにもいかない。


ウジウジしてる俺。


携帯を持ちしばらく悩む。持っては、置く。そんなことを幾度か繰り返した後、覚悟を決めた。



よし!!−まず、気持ちを伝えよう−




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