甘い恋には遠すぎて


『……はい。』


『あのさ、俺……』



思いきって言おうとした瞬間、


『お待たせいたしました〜ご注文のココアです。』


間の悪いウエイトレスに遮られた。
いや…俺が間が悪いのか。


みや美ちゃんの前にカップを置きすぐに去っていく。


気を取り直してもう一度!!



『お、俺、みや美ちゃんのことが……好きなんだ!』


言った……言ってしまった!!


小声になってしまうかと思っていたけど、勢いの余り少し大きな声になってしまった。


みや美ちゃんの反応を見るのが……



怖い。



彼女は少し俯き加減だった。置かれたココアのカップあたりを見つめている。




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