甘い恋には遠すぎて


『貴ちゃん、サンキュー!!』


私も御礼を言い、大人しく傘に入る。



『そだ!莉奈もいるし、ウチに来る?二人っきりじゃないし、何よりゆっくりできるし。』


貴也さんの家に……?


『貴ちゃん、私帰ろうか?邪魔でしょ?』


莉奈が肘で貴也さんの脇腹をグリグリしながら茶化す。


『う〜ん、そうして貰えると有り難いかな。』


『え〜〜っっ!!』




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