甘い恋には遠すぎて

◆一臣side◆



『でさぁ〜ウチにみや美ちゃんが来たんだよ……』


鼻の下を伸ばして、貴也がノロけてる。


『で、なんかあったのか?』


『なんかって?』


アホか!連れて来ただけならそんなに興奮することかよ……。


『何でもない……。』


つまり貴也は、その彼女とは何にもなかったという事だな。


鞄に教科書などを詰め込み、珍しく予定がなかったので、今日は貴也と帰るハメになった。




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