甘い恋には遠すぎて
みや美という女の話しを延々と聞かされながら駅に着いた。
切符売り場で定期が切れていたから切符を買おうと並んだ時だった。
後ろから申し訳なさそうな声が
『あのぅ……』
振り返ると、この間繁華街で助けた女の子だった。
『この間は、ありがとうございました。』
ペコリと頭を下げる。
コイツ高校生だったんだ。紺色のブレザーに赤いリボンタイ、タータンチェックのスカート……これって……
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