black-and-white
理事長の第一声が短くて心臓がはねた。



次に、何を言われるのだろう。



やっぱり、反対される?



理事長の次の言葉を聞くのが怖かった。




「わかったよ」



「え?」




わたしと冬馬君の声がシンクロする。



驚いた。



理事長が、あっさり認めるから。



てっきり駄目だと言われると思っていた。



冬馬君は良いと言っても、わたしは駄目と言われると思っていた。




「いいんですか?」



「駄目と言ったら、素直に言うこと聞いていた?」




フルフルと首を左右に振る。



駄目と言われたら、良いと言われるまで頼むか、授業を無断でサボってまで捜査してた。



例え、全員が反対しようと。




「ありがとうございます」




わたしは頭を下げた。
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