black-and-white




***




「おはよー」



「おはよー。要」



「……あ…おはよ」




昨日の夜のは夢ではないかと何回も思った。



でも、朝目が覚めれば夢ではないと思い知らされて。



真緒ちゃんと一緒に教室まで行く。



わたしたちの教室まで来たら、中に入るのを戸惑った。



あの時した匂いは、確かに血の匂いだった。



しかも、わたしたちの教室から匂いがした。



そして、その教室の前に冬真君が立っていた……。



もう1つ。



澪のあの態度。



なにか隠しているであろうあの態度。



明らかに変だった。



そもそもなんで澪は夜の校舎にいたのか。
< 13 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop