black-and-white
わたしは外から扉を少しあけて中の様子を伺う。




「……──!」




思わず、口を押さえた。



中には血の匂いが漂っていたのだ。



中には、何人もの人間が…。



違う。



人間じゃない。



口からわずかに出ている牙。



そして、あの赤く光っているあの目。



人間じゃ、ない…。



じゃあ、なに?



すると、突然肩を叩かれた。



勢い良く振り返ると後ろに居たのは澪だった。



振り返ると同時に少し開けていた扉が閉まる。



すると音が出た。




バタン…




一瞬にして、教室内がざわめく。
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