black-and-white
やっぱり人間と吸血鬼じゃ違うんだな。



初めてわたしと冬真君の間に壁があることに気づいた。



しかも、冬真君は正吸を守る王宮に使える人。



普通の人のわたしには遠い存在だという事を思い知らされた。



今まではクラスメイトで近い存在だと思っていたけど、もう違うんだ。



今日1日でだいぶ遠い存在になってしまった冬真君。



少し寂しくなった。



そういえば、今は昼間?



それとも、夜?




「今何時?」




冬真君に問いかけるとシレッとした態度で何事も無かったかのように答えられた。




「もう、10時だぞ?」



「朝の?」



「うん」
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