時の皇子と記憶の舞姫
「月叉…どうしたんだ?」

「おじい様が緊急にアクアマリンに戻っていらした。
お前に話したいことがあるそうだ。」

「…俺に話…?」

「みんなも来い。」

「うんっ!!」

「…なんか…平穏訪れないねぇ…。」

「確かに…。それにしても…蒼刃はどこに…。」

「まぁ…この前みたいな邪気だったら、オレたちでも気付くだろ?
別にアクアマリン自体も邪気に包まれているわけじゃないし、今回のは…うーん…なんて言えばいいか分かんないけど、突発的に起きた事故…みたいなものかもしれないし。
とりあえず、陛下が何かを掴んだんじゃないかな。だから戻ってきたんだよ、きっと。」

「…そう考えるのが妥当だね。
ヘンなことにばっかり巻き込まれるなぁ…僕たち。」

「せっかく平和になったはずだったのにねー…。
オレたちの平和なんて3ヶ月しかもたなかったってことかぁ…。
なんだか呆気ないね。」

「ホントに。」


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