時の皇子と記憶の舞姫
* * *


「おお…紫紀…待っておったぞ。」

「陛下。今日はどのような用件で…。」

「時が歪んでおるんじゃよ、紫紀。
じゃから修理を手伝ってほしい。」

「時が…歪んでいる…?」

「左様。
何者かに時空が歪められてしまったのじゃ。
その者が未来で時を歪めたのか…はたまた過去でかはまだ分からぬ。」

「それで…何か問題でも生じているのでしょうか?」

「…まだそこまではわしも掴んではおらんのじゃ…。」































「きゃーっ!!」




「何事じゃ?」

「悲鳴は中庭からのようです。」

「今すぐ向かうぞ。」

「はいっ!!」

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