時の皇子と記憶の舞姫
* * *


「ここ…どこ…?」

「お前…今すぐ俺らをアクアマリンに帰せ!!」

「ここもアクアマリンだけど?」

「「へ?」」



あたしと蒼刃の声が被った。
ここが…アクアマリン…?
だってどう考えても…



「嘘吐かないでよ!!
あたしの国はこんなに機械が発達してないし、それにあたしがいた国がアクアマリンであってここは…。」

「…伝説の『ハート』の使い手って聞いてたからもっと頭がいいのかと思ってぜ。とんだバカじゃねぇか。」

「なっ…なんですってー!?」

「しかも本当にお前星来か?
その辺の普通の女にしか見えねぇんだけど?」

「なっ…!!」

「おいチビ…てめぇ…そのくらいにしとかねぇと首が飛ぶぞ?」


後ろを振り返ると、凄まじい殺気を纏った蒼刃が柄に手をかけている。


「ちょ…ちょっと蒼刃!!さすがに剣を構えちゃ…。」

「お前その剣…もしかして…宝来蒼刃か?」

「あぁ?」

「え…?蒼刃のことも知ってるの?」


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