時の皇子と記憶の舞姫
* * *


「ねぇっ…!!ペンダント光ってるよー!!」

「本当だ…。」

『し…紫紀さんっ…。聞こえますか…?』

「星来の声だ!!
星来っ!!ボクだよ!!どこにいるの?」

『桃依っ!?聞こえる!?』

「聞こえるっ!!今どこにいるの?」

『今…えっと…500年後の…未来のアクアマリン…。』

「えっ!?やっぱりそうなの!?」

『えっ!?やっぱりってどういうこと?』

「美羽って女の子が…500年後のアクアマリンから来てて…。」

『そっちにいるのね?美羽ちゃんが。』

「うんっ!!」

『…紫紀さんと瑠香にお願いしたいことがあるの。
紫紀さんと瑠香…いる?』

「どうした?」

「ボク、瑠香を呼んでくるねっ!!」

『…今、こっちの時計では17時半をさしています。
そちらは何時ですか?』

「同じ時刻だ。」

『…良かった…。
…誰が時を歪めたのか分かりました。
確実にもう一度…時空を開きたいんです。
そして…そちらに帰りたい。
ですから…こちらから500年前のアクアマリンに戻るように魔法を使います。
そのための道を開く手伝いをしていただけませんか?』




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